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抹茶チョコの作り方をカフェ向けに:公式レシピの抹茶の量、ダマと分離を防ぐ混ぜ方、テンパリングと暑い国での保存

#抹茶チョコ#抹茶の生チョコ#ガナッシュ#トリュフ#テンパリング#カフェメニュー

Omakase Matcha 編集部監修:杉山 貴洸(株式会社meguri 代表取締役)

記事の写真 matcha-chocolate
目次
  1. 抹茶チョコの種類
  2. ホワイトチョコに混ぜると緑になる
  3. 生チョコ・トリュフ・ボンボン・板チョコ
  4. 「生チョコ」と名乗る日本の基準
  5. 公式レシピの抹茶の量を比べる
  6. チョコに対する抹茶の割合
  7. 生クリームはチョコの3分の1〜同量
  8. 割合の幅は、使い道の違い
  9. ダマと分離を防ぐ混ぜ方
  10. ガナッシュが分離する理由
  11. 抹茶の溶き方3通り
  12. 板チョコとコーティングには水を入れない
  13. テンパリングと抹茶チョコ
  14. テンパリングが要るところ、要らないところ
  15. メーカーが示すホワイトチョコの温度
  16. 抹茶はいつ入れるか(編集部の提案)
  17. 色があせる理由と、売り場での扱い
  18. 熱と光で緑が落ちる
  19. 売り場でできること(編集部の提案)
  20. 暑い国での保存と日持ち、ブルーム
  21. メーカーの保存の目安
  22. 日持ちの目安
  23. シンガポールの気温とブルーム
  24. 袋に入れて売るとき
  25. 1個あたりの抹茶の量と抹茶代
  26. 1個に入る抹茶の量
  27. 抹茶代の出し方
  28. 抹茶チョコに使う抹茶の選び方
  29. 確かめること
  30. 作り比べの手順

この記事でわかること

  • 生チョコ・トリュフ・ボンボン・板チョコの違いと、生チョコと名乗る日本の基準
  • チョコの会社と茶の会社の公式レシピで、チョコに対する抹茶の割合を比べた表
  • 抹茶がダマになり、ガナッシュが分離する理由と、抹茶の溶き方3通り
  • メーカーが示すホワイトチョコのテンパリングの温度と、ブルームの見分け方
  • 暑い国での保存の温度と湿度、1個あたりの抹茶の量

抹茶チョコ(matcha chocolate)は、抹茶ラテを出しているカフェが、焼き菓子の棚や季節の贈り物に足しやすいお菓子です。ただ、チョコは油、抹茶は細かい粉、生クリームは水が中心で、混ぜ方を誤るとダマや分離が起きます。暑い国では、作ったあとの保存も難しくなります。チョコの会社と茶の会社の公式レシピで抹茶の量を比べ、混ぜ方、テンパリング(温度調整)、色、保存、1個あたりの抹茶の量を順に確かめます。

抹茶チョコの種類

緑色の抹茶チョコは、主にホワイトチョコに抹茶を混ぜて作ります。生チョコ・トリュフ・ボンボンは、どれもガナッシュ(チョコと温めた生クリームを混ぜたもの)を使う代表的なお菓子です。

ホワイトチョコに混ぜると緑になる

明治は、抹茶チョコはチョコレート生地などに抹茶を加えて作り、黄緑〜緑色のものは主にホワイトチョコがベースだと説明しています。明治は、ミルクチョコやダークチョコに抹茶を合わせ、カカオと抹茶の香りを組み合わせた商品もあると紹介しています。

生チョコ・トリュフ・ボンボン・板チョコ

種類 作り方 テンパリング(編集部の整理)
生チョコ ガナッシュを型に流して冷やし固め、切って粉をまぶす 要らない
トリュフ ガナッシュを丸め、粉をまぶすか、チョコで覆う 覆うチョコを、つやのある殻にするなら要る
ボンボン ひと口サイズのチョコの総称。中身(ガナッシュなど)をチョコの殻で覆う 殻には要る
板チョコ・コーティング とかしたチョコに抹茶を混ぜ、型に流すか、ほかのお菓子にかける 要る

生チョコ・トリュフ・ボンボンの分け方は、明治の「ガナッシュとは?」の説明によります。テンパリングの列は、明治の「テンパリング」の説明(とかしたチョコを固めるときに要る)をもとに編集部がまとめました。明治は、ガナッシュはチョコで覆うことで保存性が高まるとしています。

「生チョコ」と名乗る日本の基準

日本には、業界の自主ルールの「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」があります。規約では、チョコレート生地にクリームを含む水分のある材料を練り込んだもののうち、チョコレート生地が全重量の60%以上、クリームが10%以上、水分が10%以上のものに限り、商品名などに「生チョコレート」と書けます。抹茶などの粉をかけたものは、この生チョコが全重量の60%以上、チョコレート生地が40%以上であることが条件です。日本で売るときの決まりで、海外の決まりではありません。海外で「生チョコ(Nama chocolate)」と名付けるときは、日本ではこの配合を指す名前だと知ったうえで使います(編集部の考え)。

公式レシピの抹茶の量を比べる

抹茶をgで書いた公式レシピ5本では、抹茶はホワイトチョコの約0.8〜8.5%、全体の約0.6〜4.1%でした。割合は、抹茶の重さをホワイトチョコの重さと材料の合計で割って編集部が計算したものです(1ml=1gとして計算)。

チョコに対する抹茶の割合

出典 お菓子 ホワイトチョコ 生クリーム 抹茶 チョコに対する抹茶 全体に対する抹茶
福寿園(京都の茶の会社) 抹茶トリュフ 600g 170g(バター5g・水飴5g) 5g 約0.8% 約0.6%
明治(日本のチョコの会社) 抹茶の生チョコ(8×11cmのバット) 140g 50g 1.5〜2g 約1.1〜1.4% 約0.8〜1.0%
山本山(東京の茶と海苔の会社) 抹茶の生チョコ(約200g) 125g 50ml(バター15g・はちみつ5g) 6g 約4.8% 約3.0%
共立食品(日本の製菓材料の会社) 抹茶トリュフ(6粒分) 約50g 約15cc(抹茶を溶く牛乳大さじ1) 3g 6% 約3.6%
中村藤吉本店(京都・宇治の茶の会社) 抹茶ガナッシュ(果物をつけるソース) 200g 200g 17g 8.5% 約4.1%
AIYA America(米国の抹茶の販売会社のサイト) 抹茶トリュフ 1カップ 1/2カップ(ココナッツオイル大さじ1) 小さじ2 体積表記 体積表記

共立食品のレシピは、ホワイトチョコ100gと生クリーム30ccでガナッシュを作り、半分を抹茶入り、半分を白いトリュフにします。表には抹茶入りの半分の量を書きました。明治の「2色のトリュフ」のように、抹茶を中に入れず、表面にまぶすだけのレシピもあります。

明治 Hello, Chocolate「抹茶チョコレートはどう作られる?」に載っている抹茶の生チョコレートの材料と作り方。8×11cmくらいのバットで、生クリーム50g、ホワイトチョコレート140g、抹茶1.5〜2g、周りにまぶす抹茶は20g程度。ホワイトチョコレートは50℃程度の湯煎でとかし、抹茶を茶こしでふるいながら加える 出典: 明治 Hello, Chocolate「抹茶チョコレートはどう作られる?おすすめの抹茶チョコレートも紹介」 https://www.meiji.co.jp/hello-chocolate/column/121/

生クリームはチョコの3分の1〜同量

明治は、ガナッシュの基本の配合をチョコ:生クリーム=3:1〜1:1とし、ミルクチョコやホワイトチョコは生クリームが多いと固まりにくいので2:1〜3:1を参考にするよう書いています。米国の製粉会社King Arthur Bakingも、ホワイトチョコなどは生クリーム1に対してチョコ3(重さ)を勧めています。

表の生チョコとトリュフは、チョコが生クリームの約2.5〜3.5倍でした。中村藤吉本店のガナッシュは1:1で、固めずに湯せんで温かく保ち、果物をつけるソースとして使います。切って売る生チョコやトリュフは2:1〜3:1から、ソースは1:1から試作します。

割合の幅は、使い道の違い

表のうち福寿園・明治・山本山・共立食品は、仕上げに抹茶をまぶします。中に入れる抹茶が1%前後の福寿園と明治は、苦みと色の多くをまぶす抹茶で出す配合と言えます(編集部の見方)。苦みと甘さの好みは店で違うため、表の幅から2〜3つの量で作り比べて決めます。

ダマと分離を防ぐ混ぜ方

抹茶のダマは粉が固まったまま残ること、ガナッシュの分離は油と水がうまく混ざらないことが原因です。抹茶の溶き方は、公式レシピでは3通りあります。

ガナッシュが分離する理由

チョコは油脂(ココアバター)が中心で、生クリームは水が中心です。明治は、生クリームの水分の中にチョコの油脂が細かい粒になって散らばった状態を「乳化」と呼び、分離はこの乳化がうまくいっていないためだとしています。原因と直し方は次のとおりです。

原因(明治) 直し方(明治)
チョコが十分にとけていない(生クリームが冷たい、早く混ぜすぎた) ボウル全体を少し温めてとかす
混ぜ方が足りない スティック型のミキサーやフードプロセッサーで混ぜる
生クリーム(水分)が足りない 温めた生クリームを少しずつ足す。冷たいまま足すと油脂が固まる

表で抹茶の多い山本山はバター、共立食品は牛乳を、生クリームとは別に加えています。抹茶を増やして試作するときは、少量の温めた生クリームも一緒に用意しておきます(編集部の提案)。

抹茶の溶き方3通り

溶き方 公式レシピの例
ふるって入れる 明治:とかしたホワイトチョコに、抹茶を茶こしでふるいながら加える。山本山:温めた生クリームでチョコをとかしたあと、抹茶をふるって入れる。福寿園:ふるった抹茶を使う
少量の温かい液で練る 共立食品:茶こしを通した抹茶を温めた牛乳で溶き、ペーストにしてから加える
とかしたチョコで練る 中村藤吉本店:とかしたチョコを少し取り、抹茶と混ぜてなめらかにしてから戻す

山政小山園は、抹茶は約10ミクロンの細かい粉で、静電気や保存中の重みでダマになりやすく、製菓の原料と混ぜるときに混ざりにくいことがあるとして、使う直前にふるうよう勧めています。共立食品は、抹茶は粉のまま加えるより、温かい牛乳やお湯で溶いてペーストにしたほうが、風味も色も濃く仕上がるとしています。明治は、抹茶を混ぜ込む方法はダマになりやすいため、抹茶風味のクーベルチュール(製菓用のチョコ)を使うのも便利だとしています。抹茶そのものがダマになる理由は、抹茶の点て方の「ダマを防ぐ方法」にまとめています。

板チョコとコーティングには水を入れない

ガナッシュと違い、板チョコやコーティングのチョコは水をほとんど含みません。明治は、チョコに水分が入ると粘りが強くなってテンパリングが失敗し、分離の原因にもなるとして、湯せんの湯気にも気をつけるよう書いています。板チョコやコーティングに混ぜる抹茶は、牛乳やお湯で溶かず、粉のままふるうか、とかしたチョコで練って入れます(編集部の提案)。

テンパリングと抹茶チョコ

テンパリングは、とかしたチョコの温度を上げ下げして、ココアバターを安定した結晶にそろえる作業です。明治の説明に沿うと、抹茶チョコでは板チョコと、トリュフやボンボンの外側をつやのある殻にするときに要ります。

テンパリングが要るところ、要らないところ

明治は、テンパリングでチョコのつやとなめらかな口どけが生まれ、結晶が足りないと固まりにくく、表面が白っぽくなるファットブルームにつながるとしています。Callebaut(ベルギーのチョコの会社)も、とかして冷ましただけのチョコはつやが出ないとしています。

生チョコやトリュフの中身のガナッシュは、生クリームと合わせて冷やし固めるもので、公式レシピの手順にテンパリングはありません。明治の「2色のトリュフ」は、丸めたガナッシュを、湯せんでとかしたチョコで手のひらで覆い、抹茶かココアの中で転がしています。このレシピにテンパリングの手順はなく、外側は粉で覆われます。

メーカーが示すホワイトチョコの温度

出典 とかす 下げる 作業する温度
明治(手作りチョコレシピの水冷法) 40〜45℃ 24〜25℃ 27〜28℃。29℃以上になったらやり直す
明治(ブルームを戻すテンパリング) 50〜55℃ 27〜29℃ 31〜32℃から、ミルク・ホワイトは1〜2℃低く
Callebaut(カレットを加えるシード法) 45℃ ±29℃に下げ、常温のカレット(粒のチョコ)を5%加える ±29℃

ホワイトチョコの作業する温度は、3つの出典で27〜31℃ほどの幅があります。明治は、作業する部屋はできるだけ25℃に保つよう書いています。チョコの銘柄で温度は違うため、使うチョコの袋やメーカーの資料の温度を優先します。

抹茶はいつ入れるか(編集部の提案)

テンパリングに抹茶がどう影響するかを示したメーカーの資料は、確かめた範囲では見つかりませんでした。店では、抹茶を入れたチョコと入れないチョコを同じ温度でテンパリングして型に流し、固まり方とつやを比べてから決めます。抹茶は、とかす段階で入れてよく混ぜ、温度を下げる前にダマがないことを確かめます。

色があせる理由と、売り場での扱い

抹茶の緑は、熱で茶色っぽく変わり、光であせます。抹茶チョコは焼かないので、気をつけるのは主に光と、作ってからの時間です。

熱と光で緑が落ちる

抹茶の緑は、クロロフィル(葉緑素)の色です。熱や光で変わる仕組みは、お菓子に使う抹茶の選び方の「焼き菓子・デザートで抹茶の色が変わる理由」にまとめています。山政小山園は、抹茶は光で退色し、製菓の原料に使っても同じだとして、ショーケースで長く照明にあてることの例を挙げています。

売り場でできること(編集部の提案)

  • まぶす抹茶は、出す直前か、その日に出す分だけにまぶす
  • ショーケースの照明や窓からの光が直接当たる段に、長く並べない
  • ロットや等級を変えたときは、作りたてと翌日の色を写真で比べる

暑い国での保存と日持ち、ブルーム

生チョコは冷蔵、純粋なチョコは12〜18℃、置き場所の湿度は70%以下が、メーカーの示す保存の目安です。シンガポールの気温は、1年を通してその目安を上回ります。

メーカーの保存の目安

出典 対象 保存の目安
明治 生チョコ 冷蔵庫(10℃以下)。匂いがつきやすいので袋に入れる
明治 ボンボン 製品によって16℃以下や10℃以下。ガナッシュは水分が多く保存性が低い
明治 板チョコ 推奨の保管温度は15〜18℃(市販品の表示は28℃以下)
Callebaut 純粋なチョコ/チョコ製品 純粋なチョコの理想の保存温度は12〜18℃。チョコ製品は相対湿度70%以下で、光と強い匂いを避ける
Callebaut 冷蔵 菓子には一般に勧めない。庫内の湿気を吸うため

Callebautの「Confectionery Shelf Life: Good Storage Practices」の保存の温度と冷蔵の項目。純粋なチョコの理想の保存温度は12〜18℃、高い温度では柔らかくなりつやを失う。低い温度のほうが危険は少ないが、常温に戻すときの結露はシュガーブルームの原因になるので、包装のまま常温に戻してから開ける。冷蔵は菓子には一般に勧めない、と書かれている 出典: Callebaut「Confectionery Shelf Life: Good Storage Practices」 https://www.callebaut.com/en/confectionery-shelf-life-good-storage-practices

明治は生チョコを冷蔵するよう勧め、Callebautは菓子の冷蔵を勧めていません。生クリームの多い生チョコは冷蔵、板チョコは12〜18℃の涼しい場所、ボンボンは配合に合わせて16℃以下や10℃以下、と分けて考えると、両方の説明に合います(編集部の整理)。

日持ちの目安

明治は、生チョコは短いもので数日、平均では14〜21日程度の賞味期間で売る店が多いとしています。明治の「2色のトリュフ」の賞味期限は、冷蔵庫で約3〜4日です。Callebautは、ガナッシュが数日しかもたないか数か月もつかは、水分活性(Aw:食品の中で自由に動ける水の割合)にも左右され、水分の量より傷みやすさの目安に向くとしています。売る期限は、店の配合と包装で保存して、味・口どけ・見た目を確かめてから決めます。

シンガポールの気温とブルーム

シンガポール気象局の1991〜2020年の平年値では、月の平均気温は26.8〜28.6℃、湿度の年平均は約82%です。明治は、チョコが25℃くらいでとけ始めてから再び冷えると、ココアバターの結晶が粗くなって表面が白くなる(ファットブルーム)と説明しています。冷蔵庫から暖かい場所に出すと表面が結露し、砂糖がとけて白く固まる(シュガーブルーム)こともあります。

ファットブルーム シュガーブルーム
原因(明治) 保存の温度が高い、テンパリングの不足 冷蔵したチョコを暖かい場所に移したときの結露
見分け方(明治) 表面を温めると消える 温めても消えず、ざらざらする
直せるか(明治) 板チョコならとかしてテンパリングし直す 戻せない

店でできることは、売り場も在庫もエアコンの効いた場所か冷蔵のケースに置くこと、冷やしたものは包装のまま常温に戻してから開けることです。明治は、冷蔵庫から出したチョコは15〜30分かけて常温に戻すよう書いています。抹茶の粉そのものの暑い国での保管は、抹茶の賞味期限にまとめています。

袋に入れて売るとき

ホワイトチョコ・生クリーム・バターは、どれも乳を含みます。袋や箱に入れて売るときの表示とアレルゲンは、シンガポール・タイ・インドネシアの決まりを抹茶クッキーをカフェで焼いて売るにはにまとめています。福寿園と山本山の抹茶のレシピ、明治の「2色のトリュフ」の抹茶のほうの洋酒は、どれも好みで入れる扱いです。ハラールの認証を考える店は、ハラール抹茶とはもご覧ください。

1個あたりの抹茶の量と抹茶代

中に入る抹茶は、1個を10gと仮定した編集部の計算で0.06〜0.4g、共立食品のトリュフは1粒0.5gでした。1個10gは、表の重さをそろえて比べるための編集部の仮定で、レシピに書かれた大きさではありません。表面にまぶす抹茶は、中に入れる抹茶より多く用意することがあります。

1個に入る抹茶の量

出典 中に入る抹茶 1個あたり(1個10gと仮定した編集部の計算)
福寿園のトリュフ 全体約785gに5g 10gで約0.06g
明治の生チョコ 全体約192gに1.5〜2g 10gで約0.08〜0.1g
山本山の生チョコ 全体約201gに6g 10gで約0.3g
中村藤吉本店のガナッシュ 全体約417gに17g 10gで約0.4g
共立食品のトリュフ 6粒に3g 1粒0.5g

明治の生チョコは、中に入れる抹茶1.5〜2gに対して、まぶす抹茶を20g程度用意しています。まぶした抹茶はバットに残る分もあるので、まぶす前とあとで抹茶の重さを量り、1回の仕込みで減った分を個数で割ると、まぶす抹茶の1個分が分かります。

抹茶代の出し方

1個の抹茶代は「1kgあたりの仕入れ値 ÷ 1,000 × 1個に使うグラム数(中に入る分+まぶす分)」で出します。1kgあたりの仕入れ値がどう決まるかは抹茶の値段はどう決まるのかにまとめています。抹茶のほか、チョコ・生クリーム・カップや箱、作り損じた分も1個の原価に入れます。

抹茶チョコに使う抹茶の選び方

抹茶チョコの抹茶は、抹茶100%であることを確かめ、店の配合で色と苦みを作り比べて決めます。ラテ用と同じ抹茶を使うか分けるかも、作り比べの結果で決めます。

確かめること

  • 原材料が抹茶だけか。砂糖や粉乳を混ぜたラテ用のミックスでは、レシピの量で抹茶が足りず、甘さも変わる(Pure matcha(ピュア抹茶)とは)
  • 茶期や等級。中に入れる抹茶と表面にまぶす抹茶で、等級を変えて試すこともできる(抹茶のグレードの違い)
  • 同じ仕様で続けて仕入れられるか。ロットを変えたときは、ホワイトチョコに混ぜたときの色を作り比べで確かめる

作り比べの手順

  1. 候補の抹茶を、同じホワイトチョコと生クリームの配合で、抹茶の量だけそろえて作る
  2. 作りたて、冷蔵で翌日、3日目の色を、同じ光の下で写真に撮る
  3. 苦みと甘さのつり合いを食べて確かめ、1個あたりの抹茶代と売値を合わせて決める

ほかの抹茶のデザートの配合は、抹茶パフェや抹茶プリンの記事にもまとめています。Omakase Matchaは、宇治・八女・静岡・鹿児島・宮崎の抹茶を扱い、注文は1kgから、サンプルは3種類まで取り寄せられます。作り比べ用の抹茶はサンプル請求から、産地の違いは抹茶の産地からご覧ください。

参考にした情報

よくある質問

Q抹茶チョコには、抹茶をどれくらい入れますか?

Aチョコの会社と茶の会社の公式レシピ5本では、ホワイトチョコに対して約0.8〜8.5%でした。明治の生チョコはホワイトチョコ140gに1.5〜2g、山本山の生チョコは125gに6g、共立食品のトリュフはホワイトチョコ約50gに3gです。割合は編集部の計算です。

Q抹茶を入れたら、ガナッシュがぼそぼそに分離しました。なぜですか?

A明治は、ガナッシュの分離の原因を、チョコと生クリームがうまく乳化していないことだとしています。チョコが十分にとけていない、混ぜ方が足りない、生クリーム(水分)が足りない、の3つです。ボウルを少し温めてとかす、スティックミキサーで混ぜる、温めた生クリームを少しずつ足す、で直せることがあります。

Q抹茶チョコにテンパリングは必要ですか?

A生チョコやトリュフの中身のガナッシュは、生クリームと合わせて冷やし固めるもので、公式レシピの手順にテンパリングはありません。明治は、とかしたチョコを固めるときは、なめらかでつやのある仕上がりにするためにテンパリングが要るとしています。抹茶チョコでは、板チョコや、トリュフ・ボンボンの外側のチョコがこれに当たります(編集部の整理)。明治はホワイトチョコを40〜45℃でとかし、24〜25℃に下げ、27〜28℃に上げる手順を示しています。

Q暑い国では抹茶チョコをどう保存すればよいですか?

A明治は、生チョコを冷蔵庫(10℃以下)で保存するよう勧めています。Callebautは、純粋なチョコの保存に理想の温度を12〜18℃、チョコ製品を置く場所の湿度を70%以下としています。シンガポールの月平均気温は26.8〜28.6℃なので、売り場も在庫もエアコンか冷蔵のケースに置き、冷やしたものは包装のまま常温に戻してから開けます。

Q抹茶チョコ1個に、抹茶は何g入りますか?

A公式レシピから編集部が計算すると、中に入る抹茶は1個を10gと仮定して0.06〜0.4g、共立食品のトリュフは1粒0.5gでした。表面にまぶす抹茶は別に要り、明治の生チョコはまぶす用に20g程度を用意しています。1個の抹茶代は、1kgあたりの仕入れ値 ÷ 1,000 × 1個に使うグラム数で出します。

この記事の監修者

杉山 貴洸

株式会社meguri 代表取締役

岐阜県出身。UPSIDERで、クレディセゾンと共同で始めた「支払い.com」の1人目の事業担当として立ち上げに加わる。2026年に株式会社meguriを設立。宇治・八女・静岡・鹿児島・宮崎の茶畑と工場、シンガポール・バンコクのカフェを自分の足で回り、抹茶の仕入れと海外のお店への提案を担当している。

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インドネシアのカフェが業務用の抹茶パウダーを仕入れる方法:3つの買い方と、BPOM番号・ハラール・税の違い
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抹茶パン・クロワッサンを店で焼くには:公式レシピの抹茶の量、発酵への影響、焼き色と日持ち
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抹茶のお餅・大福・わらび餅をカフェで出すには:粉の違い、抹茶の量、硬くなる理由と、のどに詰まらせない出し方
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抹茶クッキーをカフェで焼いて売るには:公式レシピの抹茶の量、緑を残す焼き方、日持ちと個包装の表示
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タイの緑茶ミルク(ชาเขียวนมเย็น)と抹茶ラテの違い:原料・色・甘さ・作り方を比べ、カフェの抹茶版の配合まで
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ほうじ茶ラテの作り方:パウダーと茶葉の配合、アイスの薄まり方、仕込みと1杯の原価(カフェ向け)
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オーガニック抹茶(有機抹茶)の仕入れ方:有機JASの認証書の見方と、シンガポール・タイ・インドネシアで「organic」と書く条件
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抹茶の分析証明書(COA)の読み方:水分・菌・残留農薬・放射性物質の項目と、シンガポール・タイの基準との照らし方
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抹茶を日本からシンガポール・タイへ送る方法:EMS・航空便・船便の違いと、温度・湿気・届いたときの確認
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抹茶チーズケーキをカフェで出すには:ベイクド・バスク・レアの配合と抹茶の量、色、日持ち
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抹茶スムージーの作り方:公式レシピの配合、果物の組み合わせ、プロテイン・衛生・糖分表示(カフェ向け)
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ハラール抹茶とは:MUIS・JAKIM・CICOTが認める認証と、カフェが仕入れで確かめること
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抹茶カフェ・抹茶スタンドを始めるには:シンガポールとタイの営業許可、設備、メニュー、抹茶の仕入れ量
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抹茶ティラミスをカフェのメニューにするには:公式レシピの抹茶の量、生卵の扱い、日持ちと1個の原価
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抹茶ミルクティー・抹茶タピオカ(ボバ)の作り方:業務用の配合比較、タピオカの茹で方と保持、甘さの表示と1杯の原価(カフェ向け)
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抹茶の品質の見分け方:色・香り・味・粉の細かさと、カフェでサンプルを比べる手順
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抹茶アイス・抹茶ソフトクリームをカフェで出すには:公式レシピの抹茶の量、混ぜ方、機械の洗浄と1食の原価
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抹茶フラッペの作り方:公式レシピの配合比較、氷の量、甘さの表示と1杯の原価(カフェ向け)
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抹茶コールドフォームの作り方:公式レシピの配合比較、ダマにしない混ぜ方、道具と仕込みの目安(カフェ向け)
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ダーティー抹茶(抹茶×エスプレッソ)の作り方:公式レシピの配合比較、層の作り方、1杯のカフェインと原価(カフェ向け)
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タイのカフェが業務用の抹茶パウダーを仕入れる方法:3つの買い方と、食品登録番号・VAT・保管の違い
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抹茶の値段はどう決まるのか:碾茶・石臼・茶期の費用と、輸出単価から1杯の原価まで
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タイに抹茶を輸入するには:タイFDAの輸入許可・食品登録・関税割当・VATの手順
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シンガポールのカフェが業務用の抹茶パウダーを仕入れる方法:3つの買い方と、書類・GST・保管の違い
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抹茶をプライベートブランドで作るには:OEMとの違い、進め方、仕様・包装・ラベルで決めること
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ホット抹茶ラテの作り方:老舗とメーカーの配合比較、抹茶の溶き方、ミルクの温度と泡立て、1杯の原価(カフェ向け)
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抹茶碗(茶碗)の選び方:形・大きさ・焼き物・片口の違いと、カフェで使うときの手入れと安全規格
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抹茶レモネード・トニック・ソーダの作り方:公式レシピの配合比較、色と分離の理由、1杯の原価(カフェ向け)
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お菓子に使う抹茶の選び方:公式レシピの配合比較、色が変わる理由、1台の原価(カフェ向け)
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茶筅(ちゃせん)とは:産地と種類、使う前の準備・洗い方・乾かし方、くせ直しと替え時、カフェでの使い方
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玄米茶とは:原料の茶葉と米、抹茶入り玄米茶、抹茶・ほうじ茶との違いとカフェイン、パウダーとラテ、カフェの仕入れで確かめること
記事の写真 hojicha
ほうじ茶とは:原料と焙じ方、抹茶との違い・カフェイン、パウダーとほうじ茶ラテの配合、カフェの仕入れで確かめること
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抹茶のカフェインはどれくらい?薄茶・ラテ・濃茶の1杯を計算し、コーヒー・紅茶・玉露と比べる
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抹茶と緑茶(煎茶)の違い:育て方・作り方・成分・1杯のカフェインと値段を比べ、カフェでの使い分けまで
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Pure matcha(ピュア抹茶)とは:抹茶100%の粉とラテミックスの違い、表示の見方と本物の確かめ方
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抹茶シロップの作り方:8つの公式レシピの配合比較、色を保つ保存、1杯の量と原価(カフェ向け)
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抹茶に鉛は含まれるのか:重金属が入る理由、国ごとの基準値、仕入れで確かめる検査書類
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ストロベリー抹茶ラテの作り方:いちごピューレ・層の作り方・配合の比較と1杯の原価(カフェ向け)
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アイス抹茶ラテの作り方:老舗の配合比較、ダマを防ぐ溶かし方、2層の注ぎ方と作り置きの目安
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鹿児島の抹茶とは:碾茶の生産量が日本一になった経緯、産地・品種、宇治との違いと買うときの確かめ方
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静岡の抹茶とは:碾茶の生産量・煎茶からの切り替え・産地と、海外で買うときの確かめ方
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西尾の抹茶とは:愛知県の碾茶の産地、商標の条件、宇治・鹿児島との違いと、海外で買うときの確かめ方
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抹茶の賞味期限はどれくらい?開封前・開封後の目安と、暑い国での保存・仕入れ量の決め方
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抹茶を卸で仕入れる方法:仕入れ先の種類・最低ロット・見積もりで確かめること
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八女抹茶とは:八女茶・八女伝統本玉露との関係、生産量、宇治との違いと、海外で買うときの確かめ方
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宇治抹茶とは:定義・作られている場所・ほかの産地との違いと、海外で買うときの確かめ方
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抹茶は今も足りないのか:値上がりの理由と、カフェが仕入れでできること
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抹茶の点て方:量・湯温・茶筅の動かし方と、カフェで毎日点てる手順
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カフェの抹茶ラテに使う抹茶の選び方:等級・配合・1杯の原価
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オーツミルクの抹茶ラテ:牛乳との違い・公式レシピの配合・合う抹茶の選び方
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シンガポールに抹茶を輸入するには:SFAの登録・輸入許可・GST・英語ラベルの手順
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抹茶のグレードの違い:セレモニアル・ラテ・カリナリーを茶期・挽き方・値段で比べ、メニュー別に選ぶ
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